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真玉橋

現在の車社会の騒々しい風景からは想像がつきにくいですが、かつて沖縄はのんびりとした時間が流れる静かな島々の国でした。海や川を隔ててそれぞれの村と村をつなぐ橋は、向こう側にいる誰かを待つ人々のせつない思いを詠んだり、逢瀬の場所となったりと重要な所だったのです。
特に、那覇の泊高橋、豊見城の真玉橋、嘉手納の比謝橋はかつてその周辺の景色の美しさもあいまって、沖縄三大名橋とも呼ばれていたそうです。
その中のひとつ、豊見城の真玉橋をクローズアップしてみたいと思います。

● 真玉橋(まだんばし)

那覇市と豊見城市の間を通る国場川にかかってる橋で、その歴史は実に約1500年。
現在でも通勤・通学などで、多くの人や車が那覇と豊見城を行き来しています。
その始まりは1522年に首里城や那覇港、那覇を防御する目的に架けられました。
架橋当初は木造でしたが、琉球王朝時代、首都・首里と島尻地方を結ぶ交通の要所となっていました。長い歴史の中で大雨や洪水の被害に遭いながらも、重要路ということで幾度も改修工事を重ねて使われてきました。1707年尚貞王の時代に石造に造り替えられ、戦前には大きな曲線の5つのアーチが並ぶ構造で、当時としては画期的かつ景観的にも美しい石造の橋だったそうですが、1945年の沖縄戦で破壊されてしまいました。

戦後、改修工事に伴い発掘調査をしたところ、戦前の真玉橋が一部残されていました。
貴重な歴史的文化材を後世に残そうと、住民の保存運動が展開され、現在保存状態の良いアーチ部分は道路下に移築保存されています。
1500年の歴史ある真玉橋にはさまざまな伝説が残されています。いくつかある中からひとつご紹介しましょう。

「七色の元結を身につけた女性の話」
真玉橋が増水で何度も壊れることに人々は悩まされていた。ある日、神のお告げをするユタが「橋の下に女性を人柱として生き埋めにせよ。七色の元結を身につけた女だ。そうすれば増水は起きなくなるだろう」と予言します。人々はお告げ通り、七色の元結をつけた女性を探し出します。ある村で夫婦と娘の3人暮らしをしていた家族のうちの母親が、七色の元結を身につけていたのです。母親はすぐに生贄として橋へ連れていかれました。生き埋めにされる直前、母親は娘にこう言いました。「あなたはこれから、他人より決して先に話を始めてはいけません。」そう言い残し、母親は人柱として生き埋めにされました。
それから娘は母親との約束を守り通しました。真玉橋で再び増水が起きることはなかったそうです。

沖縄旅行に行く前にこの伝説を聞いて、私は神妙になってしまいました。真玉橋の安全は、遠い過去の誰かの犠牲によって保たれているのかもしれない。そんな思いがふと浮かびました。一見無機質に見える橋に魅了されるのは、悠久の歴史の中で人々の暮らしや悲喜交々が垣間見える気がするからかもしれません。

沖縄旅行に行く前にこの伝説を聞いて、私は神妙になってしまいました。真玉橋の安全は、遠い過去の誰かの犠牲によって保たれているのかもしれない。そんな思いがふと浮かびました。一見無機質に見える橋に魅了されるのは、悠久の歴史の中で人々の暮らしや悲喜交々が垣間見える気がするからかもしれません。

沖縄の景色が望める橋

前回は観光地としても有名な沖縄の橋をご紹介しました。
橋自体がダイナミックで、作りもととても素晴らしいかったですね。
全長が長いものをご紹介してきましたが、今回は比較的コンパクトなものを中心にご紹介します。
大きな橋とはまた違う橋の美しさや、橋から見る景色を楽しめます。
まず最初にご紹介するのは橋から見る景色が美しい橋です。

 

ワルミ大橋(ワルミおおはし)

形式: アーチ橋
全長: 315m
場所: 今帰仁村、名護市屋我地島
開通: 2010年

この橋を通ったことがある人に橋の印象を聞くとこう返ってくるかと思います。

「すごく便利になった」「できてよかった」「助かる~」 何故かというと、前回ご紹介した大人気観光スポットにもなった古宇利大橋(こうりおおはし)へ行く途中にある橋がワルミ大橋であり、この橋の開通によって古宇利大橋までのアクセスが格段に良くなったからです。

ただ、一方で橋自体はどうだったかというと、意外にも印象に残っていないという人が少なくないと思います。

今までご紹介してきた橋と比べ、ワルミ大橋は全長315mとそこまで長いわけではありません。

(※アーチ橋としては日本国内で5番目の長さですが)

あっという間に通り過ぎてしまうので、印象に残りづらいのかもしれません。

私も実際通り過ぎた後に気づき、Uターンして戻ったくらいです。

ではそのワルミ大橋、一体どこが見どころなのかというと、橋からの景色です。

ワルミ大橋は高いところに架かっています。

そこからは、「沖縄の松島」とも呼ばれる羽地内海(はねじないかい)が一望できます。

前回ご紹介した橋から見る全面海、地平線の景色とはまた違い、たくさんの島々、木々、内海の景色はまた違った情緒を感じられます。 そしてやはり沖縄、内海とはいえ海の色は美しく、それゆえにこの内海と島々の風景が色濃いものになっています。

≪ワルミ大橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=fOf4LbNgslo

また、ワルミ大橋からは古宇利大橋が望めます。 遠目から見る古宇利大橋は、全長1,960mの長いストレートラインがより強調され、圧倒されます。

そういった素晴らしい景観を誇るワルミ大橋は、橋直前にちょっとした駐車場があるので、そちらに車を駐車し、橋の歩道を歩いてみるのもおすすめです。

ただし、高所恐怖症の方はご注意を! 私は高いところは平気な方ですが、それでも下をのぞこうとした時に足がすくみました。

沖縄の松島を、是非その目で楽しんでみてください。

 

天女橋(てんにょばし)

形式: アーチ橋
場所: 那覇市首里城公園内
建造: 1502年

この天女橋は今までご紹介した橋とは趣向が異なる橋です。

申し訳ないのですがご紹介できる動画が見当たらなかったため、こちらの橋は是非「天女橋」で検索してみてください。

この橋は首里城公園北側の円鑑池に架かっている橋で、池の中島にある弁財天堂へ行くために作られた橋です。

今までご紹介した車で通る交通のための橋とはやや目的が異なります。

1502年に造られた石造の橋で、石造アーチ橋としては日本最古のものになります。

日本百名橋のひとつとしても有名です。

当時は多くの石造アーチ橋が作られていて、1502年以前に造られたものも数多く存在していたそうです。

それが第二次世界大戦により、大半が失われてしまったそうです・・・。

残念ですね・・・。

そんな中、この天女橋は歴史を抱え、現在まで残り続けています。

弁天堂と橋の高欄は戦火の被害に合い失いましたが、1968年に弁天堂が復元され、更にその翌年に高欄が修復されました。

おだやかで、質素でもあり、格式の高さも感じ取れる・・・

歴史がしみ込んだその石造りの橋の表情は、他の橋とは一線を画します。

 

伊計大橋(いけいおおはし)

形式: ポストテンションT桁橋、ランガー桁橋
全長: 158m
場所: 伊計島、宮城島
開通: 1982年

この橋は、行きつくまでにかなり苦労します。

それゆえに、到着した際は感動しました。

うるま市の勝連半島(かつれんはんとう)から海中道路ロードパークでつながる平安座島(へんざじま)へ上陸し、更にそこから宮城島(みやぎじま)へ上陸し、宮城島と伊計島(いけいじま)の間に架かる橋こそが伊計大橋です。

この橋は158mという短い橋ではありますが、島と島をつなぐなんとも言えない味のある橋です。

そして、赤い橋のアーチとコバルトブルーの海、空のコントラストは最高です。 更に、橋の入り口には対になっているシーサーがお出迎えしてくれます。

このシーサーを手前から見る景色は、シーサーの向こう側に赤い橋のアーチと海、空が望め最高の写真スポットです!

≪伊計大橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=tN6xcsGxCGg

この橋がかかる伊計島は、総面積1.75km²、人口300人以上いる島です。

この橋の開通のおかげで、伊計島の住民の方々は大変便利になったそうです。

そうですよね、私は今回橋の魅力ということで橋自体の構造やデザイン、橋から見える景色にスポットをあててご紹介していますが、橋本来の役割は交通の便をよくするためのものです。

この伊計大橋も、これ以前にご紹介してきた橋も全て多くの方の生活を便利にするために作られたものであり、安全性や耐久性など、色々な人が研究や実験を重ねた努力と年月の上に建てられたものです。

橋が美しいのは、構造やデザイン、橋から見える景色はもちろんですが、そういった多くの人の努力のたまものだからということが根底にあるからなのかもしれません。

 

 

さて、沖縄の橋をいくつかご紹介させていただきました。

私がこの目で見た沖縄の橋には、とても美しい沖縄の海と空、自然を一緒に楽しめるという個性がありました。

まだ沖縄を訪れたことがない方は是非一度沖縄を旅行してみてください。

その時は、今回ご紹介したどこかの橋を見ていただけると嬉しいです。

私はこれからも全国各地の橋を旅行の度にこの目で確かめてこようと思っています。

沖縄とまた違う、その土地その土地の個性が見つかるかもしれませんね。

だから橋はやめられません!

 

≪参考URL≫
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%9F%E5%A4%A7%E6%A9%8B
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%A5%B3%E6%A9%8B
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%A8%88%E5%B3%B6

沖縄離島ドットコム
http://www.ritou.com/spot/view-ikei-ik10.html

沖縄旅行(ジェイトリップツアー)
http://www.jtrip.co.jp/j-okinawa/

天国にかかる橋

それでは早速、沖縄の橋をご紹介します。
沖縄には大小合わせて20ちかくの橋が存在します。
その中には、みなさんもるるぶなどの沖縄旅行のガイドブックで見たことがあるであろう観光地と化している橋もあれば、現地の人でも知らないような小さな橋も存在します。
そのどれもが橋として魅力がありますが、今回はまず観光地ともなっている有名な橋からご紹介します。
まず最初にご紹介するのは今や沖縄の主要観光スポットでもある古宇利大橋です。

古宇利大橋(こうりおおはし)

形式: ラーメン箱桁橋(桁橋形式のひとつ)
全長: 1,960m
場所: 今帰仁村、名護市
開通: 2005年

今帰仁村の古宇利島と名護市の屋我地島を結ぶ海上橋として2005年に完成したのがこの古宇利大橋です。

全長1,960mというかなり長い橋のため、100年経っても老朽化しないような構造を目指し、使用形式等かなり工夫がなされている橋です。

この橋の魅力は何と言っても透き通ったエメラルドグリーンの美しい海、青い空、そしてその景色の中、長く一直線に伸びるストレートラインです。

橋までの道のりは特に海が見えているというわけではなく、畑の中すすんで行きます。

そしてある時いきなり目の前に絵具で色をつけたような美しい海と、その海を二分するかのように真っ白な長い一本道があらわれます。

その景色を見た瞬間誰もが心を奪われると思います。

この世のものとは思えない美しさがそこにあります。

ハワイのカイルアビーチがその美しさから「天国に一番近い海」と呼ばれているように、この古宇利大橋は「天国にかかる橋」と言っても過言でないと思っています。

それくらい今までに見たことのない光景がそこにあります。

5m、10m、車をすすめて行くことで近づく美しい海。

そしてついに橋に車が差し掛かると、今度は左右に広がる絵画のような景色。

左右にはエメラルドグリーンの海、そして目の前には空しかない・・・こんな美しい場所を未だかつて運転したことはありません。

いや、橋以外であったとしてもなかなか経験できる景色ではありません。

この海の透明感と空の青さは、沖縄ならでは。

沖縄だからこそ生まれた景色と橋のコラボレーションがこの古宇利大橋です。

車をすすめていくと、自分がまるで海の上をドライブしているような、そんな感覚になれます。

≪古宇利大橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=K3kkGE1LMXg

そしてこの橋が架かる古宇利島(こうりじま)は島の面積が3.13km²、周囲が7.9kmというとてもこじんまりとした島です。

15分もあれば島全体を一周できてしまうくらい小さな島です。

一周したタイミングでもとの場所に戻る手前で、橋の全貌を島から眺めることができます。

広大な海に一直線にかかる橋の光景は何とも言えない絶景です。

この島は隆起サンゴ礁からなる島で、それゆえに島を囲む海は透き通っています。

この古宇利島には「沖縄版アダムとイヴ」という伝説が残されています。

何とも心くすぐられるようなタイトルですね。

とても小さな島ですが、橋の手前から美しい海と空に囲まれたこの島を見ると、沖縄版アダムとイヴの伝説が残ることが納得できます。

ちなみにどういった伝説かというと・・・・

それはみなさん是非ご自身で調べてみてください!

なかなか読みごたえがありますよ。

そしてこの古宇利大橋の近くにはビーチがあり、泳ぐこともできます。

キレイなエメラルドグリーンの海をより近くで楽しめます。

また、近くにはあの有名な「ちゅら海水族館」があります。

ご家族、友人、恋人と沖縄旅行でちゅら海水族館に行かれる方は多いと思いますので、是非この美しい古宇利大橋に立ち寄ってみてください。

絶対に後悔させません。

・・・ただし、曇っている日、風が強い日はおすすめできません。

私は古宇利大橋に行った日、曇っていたために空も海もどんよりしていて、ただ島にかかる長い橋を渡るだけだと感じていました。

それが翌日、晴天の中再度チャレンジしに行ったところ、そこには前日と全く違う景色が存在していました。

天候によってこんなに違うのか!と驚くほどです。

みなさんにも是非晴れ渡っている際に、この古宇利大橋と古宇利島の魅力を存分に楽しんでいただければと思います。

天国にかかる橋を、是非体感してみてください。

 

来間大橋(くりまおおはし)

形式: 航路部/連続箱桁橋、一般部/連結T桁橋・中空床版橋
全長: 1,690m
場所: 宮古島、来間島
開通: 1995年

宮古島と来間島とを結ぶ1,690mの長さを誇る橋が来間大橋です。

古宇利大橋が完成する以前は沖縄県で最長の橋として知られていました。

古宇利大橋同様、眼下に広がる美しいエメラルドグリーンの海、宮古島の白い砂浜は圧巻と表現するしか他なりません。

宮古島はよくテレビや雑誌で目にするのでご存知の方が多いかと思いますが、来間島(くりまじま、くれまじま)はいかがですか?

あまり耳にしたことがないという方も少なくないかもしれません。

来間島は島の面積2.84km²、周囲9.0km²という小さな島であり、サトウキビをはじめとした豊かな畑の景色が目に優しい穏やかな島です。

人口200人弱の島で、現在も過疎化が進んでいるそうです。

ただ、この橋ができるまでは離島特有の数々の悩みが存在し、今以上に島を離れる人も多くいた中、この橋のおかげで島に戻る若い人たちが増えてきているそうです。

離島にとって「橋」の存在はとても大きな価値になるのですね。

そう思って眺めると、この来間大橋の長く美しい橋のフォルムは、島人にとって救いの道に見えたのかもしれません。

≪来間大橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=Uc50JcSqHoI
http://www.youtube.com/watch?v=cojCvHSAAkY

また、この橋は宮古島で開催されるトライアスロン大会のバイクコースともなっているそうです。

自転車でこの橋を渡ることを想像すると、とても気持ちよさそうですね。

もっとも、トライアスロン中は景色を楽しむ余裕はないかと思いますが・・・

また、宮古島とその近隣の離島を結ぶ橋と言えばもうひとつ、池間大橋(いけまおおはし)という橋を忘れてはなりません。

 

池間大橋(いけまおおはし)

形式: PC連続箱桁橋
全長: 1,425m
場所: 宮古島、池間島
開通: 1992年

この橋は、1995年に先に紹介した来間大橋ができるまで沖縄最長の橋でした。

それが1995年に来間大橋に塗り替えられ、更にその来間大橋は2005年に古宇利大橋に塗り替えられ・・・沖縄はどんどん長く美しい橋が建設されているんですね。

橋からは離島のひとつである大神島(おおがみじま)や宮古島の岬である西平安名岬(にしへんなざき)が一望できる絶景スポットとしても知られています。

宮古島とつながっている池間島は島の面積2.83km²、周囲10.1kmの島です。

美しいダイビングスポットもあり、ダイバーの間では有名だそうです。

また、近年まで琉球王国時代の風習が残っていたということでも注目されている島だとも言われています。

≪池間大橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=0QraPXxTPo8 42

この池間大橋も、長く一直線に伸びており、その海の上を走る潔さは見ていてとてもすがすがしく、気持ちがよいです。

やはり沖縄の海や空が、沖縄の橋を一段と美しいものに演出してくれるのですね。

 

ニライ橋カナイ橋(にらいはしかないはし)

形式: 二ライ橋/3径間連続非合成曲線箱桁、ポストテンション単純T桁
     カナイ橋/4径間連続非合成曲線箱桁、ポストテンション単純T桁
全長: 全長1200m
場所: 南城市知念
開通: 2002年

二ライ橋?カナイ橋?

橋がふたつあるの?

と、思われがちなのですが、この二ライ橋カナイ橋は一言でいうと一つの橋。

ただし、驚くほどの角度のカーブを描いている橋であり、ちょうどカーブで二分するかのように一方が「二ライ橋」もう一方が「カナイ橋」と呼ばれているそうです。

山の緑もあり、そして美しい海も臨める、そして橋の個性的なカーブも楽しむことができる何とも贅沢な橋が二ライ橋カナイ橋です。

≪二ライ橋カナイ橋≫
http://www.youtube.com/watch?v=X_LAWXSE1YA 42

「ニライカナイ」とは、沖縄で「海の彼方にある理想郷」といった概念にあたる言葉です。

遥か海のかなたなのか、海の底なのか、存在すると信じられてきた異界をニライカナイと称されています。

そのニライカナイという名前がついているこの橋。

天女の羽衣のような美しいカーブは見れば見るほど心が奪われます。

なかなかこういったカーブを描く橋に出会えないので、個人的には大きな感動を味わいました。

地元の方でも、はじめて訪れた際はこのカーブと美しい景色に感動されるそうですよ。

他の橋にはない個性を持つこの橋も、一度訪れてもらいたい橋のひとつです。

さて、今回は古宇利大橋、来間大橋、池間大橋、ニライ橋カナイ橋の四つの橋をご紹介してきました。

これらの橋はどれも全長が長く、古宇利大橋、来間大橋、池間大橋の三つに関しては海を分断するかのような素晴らしいストレートラインを楽しませてくれます。

そして沖縄の海、空、これがあるからこそ橋の美しさがより際立つように思えます。

こういった島と島をつなぐ長い橋と、美しい海は沖縄の橋の大きな魅力の一つだと感じています。

また、二ライ橋カナイ橋のように、ダイナミックな曲線を描く橋も珍しく、その奥に広がる海もまた美しく、やはり橋のある風景を更に価値あるものにしてくれているように感じます。

沖縄ならではの魅力が溢れる橋、これらを是非みなさんのその目で見て感動を味わってもらいたいです。

沖縄旅行に行かれる際は、是非足を運んでみてください。

今回は規模の大きな橋をご紹介してきましたが、沖縄にはその他多くの橋が存在します。

ここまで規模が大きいわけではありませんが、また違った味わいがあります。

次回は沖縄の絶景を楽しめたり、個性ある橋をご紹介したいと思います。

 

≪参考URL≫
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%AE%87%E5%88%A9%E5%B3%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E5%AE%87%E5%88%A9%E5%B3%B6
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E9%96%93%E5%A4%A7%E6%A9%8B

南城市
http://www.city.nanjo.okinawa.jp/about-nanjo/movie_ja/2012/03/post-118.html

橋の種類

まず、橋の種類をご紹介します。
用途に応じて建物の構造が違うように、橋にも種類があります。
また、以前は家屋が木造だったものが時代とともに鉄筋コンクリート造りになってきているように橋も時代とともに造りの主流が変わってきたりもしています。
そこで、代表的な橋の種類をいくつかご紹介します。

 

桁橋 (けたばし)

一番単純な構造と言われている橋が桁橋です。
全国でも多く見られるポピュラーな橋です。
桁橋の中でも長く有名な琵琶湖大橋と風情ある宇治橋を是非ご覧ください。
琵琶湖の東西を結ぶ琵琶湖大橋は圧巻!
そして、木を渡したものなどを除く、ある程度しっかりとした構造の橋の中で現在残っている最古の橋が京都にある宇治橋です。
何とも言えない京都らしい雰囲気がたまりません。
琵琶湖大橋と宇治橋、この二つは全く異なる橋に見えますが、大きなくくりでは同じ桁橋です。

琵琶湖大橋(滋賀県)

宇治橋(京都府)

 

トラス橋

電車が通る橋でよく見かけるのがトラス橋。
頑丈な構造として知られています。 三角形がいくつも重なるような構造をしており、どこか懐かしい雰囲気があります。
見てもらえると「あ~なるほど、見たことある!」となるかと思います。

利根川橋梁(埼玉県、茨城県)

大島大橋(広島県)

 

アーチ橋

半円状のアーチで支えられているような橋のことを言います。
古くはローマ時代から作られていたという古い形式の橋になります。
昔からある構造なだけあって、歴史が数多く残るのも特徴のひとつです。
長崎県にある眼鏡橋(めがねばし)は、琉球王国を除くと日本発の石造りのアーチ橋と言われており、何とも言えない味わいを残しています。
その他、美しい景色に溶け込んで何とも言えない景観を生んでいる青森県の城ヶ倉大橋も個人的には好きな橋のひとつです。
また、大分県の別府明礬橋(べっぷみょうばんきょう)は1989年の施工当時は日本で最長のアーチを持つコンクリートアーチ橋と言われた圧巻の景観を誇るので、こちらも機会があったら見てもらいたい橋のひとつです。

眼鏡橋(長崎県)
http://www.youtube.com/watch?v=AmGDrpMl1eo

城ヶ倉大橋(青森県)
http://www.youtube.com/watch?v=ehOlnuNx5AQ

 

吊り橋

これはみなさんご存知ですよね。
よく二時間サスペンスドラマの事件現場として吊り橋が登場していますし(笑)。
ケーブルやロープで床版を吊り下げた橋のことを吊り橋と言います。
歩くと床版がゆらゆら揺れて怖い・・・というイメージをお持ちかと思いますが、ゆらゆら揺れる吊り橋もあれば、しっかり固定されていて揺れないものもあります。
みなさんご存知のレインボーブリッジは吊り橋です。
吊り橋=ゆらゆらした橋 ではなく、あくまで橋の構造のお話。
吊り橋の中にもいろいろ種類があるんですね。
静岡県にある寸又峡の「夢の吊り橋」は長さ90m。
そして眼下に広がるエメラルドグリーンの水面はまるで夢の国にいるような絶景!
こちらの景色は、「新日本百選」にも選ばれているそうです!
また、奈良県の谷瀬の吊り橋(たにぜのつりばし)は日本有数の長さを誇る鉄製の吊り橋で、まるで空中散歩をしているような気持ちになれます。

静岡県(寸又峡 夢の吊り橋)
http://www.youtube.com/watch?v=zqS_W-WDwPg

奈良県(谷瀬の吊り橋)
http://www.youtube.com/watch?v=TPM6wR7UvrQ

 

斜張橋(しゃちょうきょう)

吊り橋の一種と言われていますが、厳密に言うと構造が違ってきます。
有名な横浜のベイブリッジはこの斜張橋になります。
レインボーブリッジとベイブリッジは一見同じ作りのように見えますがよくよく見てみると違っているんです。
桁橋、トラス橋、アーチ橋などの他の橋と比べ、斜張橋は長い距離にわたって架けることができる橋です。
愛知県にある赤い主柱が印象的な名港西大橋(めいこうにしおおはし)も斜張橋です。
また、広島県と愛媛県を結ぶ瀬戸内海にかかる多々羅大橋(たたらおおはし)も有名です。

愛知県(名港西大橋)
http://www.youtube.com/watch?v=8XeUX_-A1bs 42

広島県、愛媛県(多々羅大橋)
http://www.youtube.com/watch?v=-X41IK1Kc7k 42

 

 

その他、ラーメン橋やエクストラドーズド橋などまだまだ多くの種類の橋が日本全国に存在します。
そのどれもが大小、形、まわりの景色等の個性があり、次はどんな橋に出会えるのかわくわくします。
橋は見た目の他にも古い橋には歴史があったり、新しいものには最新技術が施されていたり、とにかく見るべきポイントが多数あり、まったくもって飽きません。
私はマニアと名乗れるほど詳しく調べていたり写真を収集しているわけではありませんが、橋を見るのがとにかく好きです。
旅行に行く際は必ずその土地の橋を調べ、見に行くようにしています。
それがまた楽しいです。
先日、家族で沖縄旅行に行ってきました。
沖縄の橋と言えば観光名所になっている有名な橋くらいしか思いつかなかったのですが、もしかして・・・と思い検索してみたところ、想像以上に多くの橋が存在していました。

沖縄の橋ランキング

もちろん、大きくて長いものもあればこじんまりとしたものもあります。
ただ、決定的に他県と違うのは青い海の上にかかる橋であったり、沖縄独特の青い空を望むことができるその景観にあります。
もちろん他県と比べどちらが良いなどという話ではありません。
それぞれの個性があり、私は街中に架かる橋も、山奥の渓谷に架かる橋も好きです。
そういった個性の中で、沖縄の橋独特の個性というのが透けるような透明度の高い海に架かっているということや、抜けるような青空の下で橋を楽しめるという良さです。
そんな沖縄の橋を楽しむべくドライブをしてきましたので、次回は沖縄の橋をご紹介したいと思います。

 

 

≪参考URL≫
ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%8B

建造物メンテナンス研究センター
http://www.pwri.go.jp/caesar/overview/01-03.html

橋の魅力

みなさんは「橋」はお好きですか?

そう、川や渓谷の上に架かっているあの橋です。

あまり普段意識していない方も大勢いらっしゃるでしょうね。

毎日車や自転車で橋を渡ってはいるけれど、好きかどうかと聞かれると何と答えてよいのか困惑される方もいるかもしれませんね。

好きでも嫌いでもないという方が大半のような気もします。

ただ、私は橋が好きです。

橋自体も好きですし、橋のある風景も好きです。

また、橋を渡る際に見ることができる橋から見た景色も好きです。

例えば、横浜のベイブリッジや、お台場のレインボーブリッジはダイナミックでかつ夜は美しいイルミネーションが点灯し、デートスポットや夜景スポットとしても有名です。

橋を渡る時、橋から見える対岸の景色は多くの建物のあかりが点灯していてとてもキレイです。

逆に橋を遠目から見ても夜景を彩る立役者のひとつとして存在感があります。

ベイブリッジ、レインボーブリッジの夜景を例に出してお話ししましたが、日本全国には大きいものから小さなものまで多数の橋が存在します。

みなさんのお住まいの地域、地元でも普段通勤通学で小さな橋を渡ることはありませんでしたか?

ああいった小さな橋も立派な「橋」です。

普段注意深く見ることは少ないかと思いますが、小さな橋には小さな橋の魅力があります。

そして、たとえ小さくても、古くても、しっかり通る人を支えるための構造を有しています。

多くの計算を元に作られた構造を見ると、「色々な計算のもと作られているのだな~」と感慨深くなってしまいます。

そのように、橋には橋自体の形、材質、橋のある風景、橋から見る景色など色々と楽しめるポイントがあり、橋ひとつひとつに個性や歴史が存在します。

なので私は橋が大好きです。

みなさんにも橋の面白さを共有したいと思いますので、私から少しだけご紹介させてください。